牧師の独り言 vol.2

コロナ感染拡大に伴い、今週から3週間は「オンライン礼拝」となりました。神様が、再び集まることを可能にしてくださることを願いつつ8月最後の日曜日を過ごしています。
さてこの「独り言」も二回目となりましたが、今回は、牧師家庭について書いてみたいと思います。私たちの教会では「月報」が発行され、その中には祈祷課題が挙げられています。祈祷課題の中に、「牧師家庭の護りと祝福のため」という項目がありますが、ある方から「具体的にどのように祈ればいいのか」という質問をいただきました。このように祈祷課題の内容に興味を持っていただけたことは嬉しいことです。そのようなこともあり、私も牧師家庭に育った一人ですが、牧師家庭がどのようなものであるかをいくらか知っていただいた上で祈っていただけるならば、と思い今回は書きます。
牧師家庭のために祈る理由は、教会が教会として存続するために重要だからです。悪魔は教会を潰したいと思って働いています。そうであるなら、牧師家庭はメインターゲットになるはずです。牧師の歩み、牧師夫妻の夫婦としての歩み、牧師子弟の歩み、牧師家庭の親子の歩み、どれも健全に保たれる必要がありますが、少しでもそれらに綻びができれば悪魔はそこを攻撃してくるでしょう。
牧師家庭は、皆同じではありませんが、他のクリスチャン家庭に比べればどれも「独特」です。私が十代の頃、「牧師の子としてのプレッシャーはあるか」と教会の人に尋ねられたことがあります。その時はプレッシャーなどないと思っていましたし、そんなこと考えたこともなかったと思いますが、今振り返れば、プレッシャーがなかったというよりも、気付いていなかっただけかもしれません。「牧師の子供はこうあるべき」ということが(大人の中では)自他ともに認識される中で、子供たちへの誤った「特別扱い」があるのも現実です。
牧師の子供は教会に住むことが多いです。「牧師館」というものが別にあって、教会とは物理的に離れている場合もありますが、そうでなければ、自宅と教会が同じ場所に存在しているのです。私も子供の頃、教会に住んでいましたが、そこでは日曜礼拝や祈祷会が行われておらず、毎週のように「自宅」にクリスチャンが来ることはありませんでした。しかし、多くの牧師家庭はまさに、自宅と教会が共存するのです。我が家の子供たちは今まさにそのような中にいるのです。それがどういうことであるのか、そしてどのような影響を及ぼし得るのかについて、次回もう少し掘り下げようと思います。

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