聖書の神は人を造られた②:神の律法の目的

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国会議員の仕事の一つは法律を作ることです。それぞれの国には法律があり、国民はそれを守る責任を負い、破るならば罰則を受けることになります。神様の国にも法律があります。それは神の律法と呼ばれます。今回は神の律法の目的について学びます。それは、神のかたちとして造られた人がまもなく罪によって堕落したのですが、そのことを学ぶ上で理解が必要となる事柄だからです。

先ず理解するべきことは、神様のご意志の表現である律法は、人の救いの手段ではありません。(ガラテヤ3:21)確かに神の律法を完全に守ることによる理想については聖書の中で述べられていますが(レビ記18:5; ネヘミヤ9:29; エゼキエル18:5-9; マタイ19:17; ローマ7:10; 10:5; ガラテヤ3:12)、誰一人それができる人が存在しないのが現実です。

I. 罪の自覚を増す
人には良心がありますから、自分自身が罪のある人間であることを大方認めるかもわかりませんが、神様の律法が提示されることによって、自身の罪の意識がさらに強烈なものとなり罪深さを知ることになるのです。(ローマ3:20)まっすぐな線(律法)を知らなければ、曲がった線(自分の罪の状態)を正しく知る事ができません。使徒パウロは、自分を他人と比べていた時は、自分はかなり立派であると自信をもっていたかもしれませんが、律法に照らした時に、自身の内面がとてつもなく恐ろしい罪の状態であったことに気付かされました。(ローマ7:7)神の律法が存在しなかったモーセまでの時代は、罪はあっても、違反として認められることはありませんでした。(ローマ5:13)しかし、律法が与えられたことにより、罪の真のありさまとその致命的な性質に気付かされることになりました。神様が何かを禁止すると、それを行おうとする人の欲望が目を覚まし燃え上がったのです。(ローマ7:13)

II. 神様のきよさをあらわす
神様の律法(命令)の性質そのものが、神様が聖であられることをあらわしています。(ローマ7:12)旧約の時代における儀式、幕屋、聖所、至聖所、そして祭司職に関わる決まりはそのことを明確に示しています。神様に近づくためには、特定の条件を満たしていなければならず、そのことにより、見えるかたちで神様のきよさが示されていたのです。

III. 罪人をキリスト様に導く
キリスト様は罪のある人間の救いのために、律法の終り(或いは成就)となられました。(ローマ10:4)これは、地上での教えと罪のない生活において律法を成就されたキリスト様を救い主と信じる信仰が、律法を守る努力によって自分を救おうとする不完全な試み(悪あがき)に終止符を打ったことを意味します。
昔ローマ人の家庭で「養育係」の奴隷が子どものしつけのために務めを委ねられたように、神の律法は、人がキリスト様を信じ受け入れるように備えるのです。律法は、人間の罪深さと神のきよさをあらわすことにより、キリスト様こそが救いの道、神様に近づく唯一の道であることを指し示すのです。(ガラテヤ3:24)

神の律法はキリスト様がおいでになられるまでの一時的な方策であり(ガラテヤ3:25)、私たちクリスチャンは、この律法から解放されています。
先ず、キリスト様の十字架におけるみわざゆえに刑罰から解放されています。(ガラテヤ3:13)
また、キリスト様のみわざゆえに律法そのものから解放されています。
(ローマ7:4前半; エペソ2:14-15; コロサイ2:14)
しかしこの解放(自由)は、放縦を意味しません。救っていただいたキリスト様のものとして実を結ぶ(キリスト様をお喜ばせするために生きる)ための解放です。(ローマ7:4後半; Iコリント9:21)クリスチャンにはキリスト様の律法が与えられています。これは実行することが可能ないのちを持っている者たちへの愛に満ちた命令であり、キリスト様に対する愛を動機として聖霊の力によって行われるものです。(ガラテヤ6:2; ローマ8:4)

まとめ: 神の要求に応えることができない罪人には救い主が必要
人は何によって神様の前に罪人と認定されるのでしょうか。それは神の基準である律法によってです。聖なる神様を知れば知るほど、そして神様の標準を学べば学ぶほど、人は自身の無力さ、醜さ、そして罪深さを知らされるのです。そうなった時に、「がんばって神様に認めてもらおう」とするのではなく、神様の前にへりくだって憐れみを乞い、救いを求める人に神様が準備された救いは届くのです。神様を本当の意味で知る時に、人は自身の本当の姿を知り、本当の救いはイエス様にあることを知るのです。

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