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難しいキリスト教用語の一つが「あがない」です。あがないとは、奴隷としてつながれている者を解放するために、第三者が身代金を支払うことを意味します。人は罪があるため、罪の奴隷の状態です。そのままでは死を迎え死後のさばきを受けることになります。神様は罪人に正しいさばきを要求され、罪の償い(支払い)を要求されるのです。しかし、その要求を満たすことができる人は一人もいません。
I. イエス様ご自身があがないである
絶望的な罪のある人間のためにイエス様は「あがない」となられました。(マタイ20:28)イエス様ご自身が罪のための償い(支払い)そのものとなられたのです。私たちの「ために」とは、イエス様が私たちの幸せのために奉仕者となられ、同時にすべてを与える存在となられたことを意味します。イエス様は私たちのあがない(解放)のために尊い代価を支払われたのです。それはイエス様ご自身のいのちです。このお方の上に(人の)罪に対する神の怒りが置かれたのです。
II. イエス様のみわざがあがないである
その動機:神の愛-罪があり、それゆえに死んで滅ぼされなければならない私たちのために、大きな犠牲を払ってあがなうようにとイエス様を突き動かしたものは神の愛です。神の憐れみが、恵みが罪人のあがないを実現したのです。(ルカ1:68; エペソ1:7; ローマ3:24)
その方法:イエス様の十字架刑-イエス様はご自分の御体を、血潮を、いのちを差し出すことによって、私たちを救ってくださいました。
(エペソ1:7; コロサイ1:14; ヘブル9:12)
その結果(祝福):救い(赦し・解放)-イエス様によるあがないは、罪の赦しを与え、罪のちからからの解放を実現しました。自分勝手に生きていた者が、神様が喜んでくださるために生きる者へと変えられたのです。(エペソ1:7,14; コロサイ1:14)
その性質:永遠-イエス様によるあがないは永遠に有効です。もう二度と罪の奴隷になることはなく、神様のさばきの対象となることはないのです。(ヘブル9:12)
まとめ:イエス様によってあがなわれたクリスチャンは本当の自由を得た
クリスチャンは、罪の奴隷であり、そのままでは死んで滅ぼされるはずのところから買い戻され自由を与えられました。それは本当の神様のために生きる自由です。また同時にまことの平安をいただきました。神様との関係が正しいものとなったことの安心です。そのためにイエス様の血は流されました。罪をきよめていただいたクリスチャンは神様を賛美する者となりました。負債はなくなり、今クリスチャンはイエス様のものであることの確信があります。やがてイエス様にお会いする時に、あがなわれたことの賛美と感謝を高く歌うことでしょう。