聖書の神は救いを用意された⑲:イエス様の復活の結果②

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クリスチャンはイエス・キリスト様と個人的な関係にあります。ですから、イエス様が成されたみわざは、クリスチャンにとって偉大なみわざであり、クリスチャン一人一人に個人的に多大な影響を与えるものとなりました。今回は、イエス様の復活が、クリスチャンに何をもたらしたかを学びたいと思います。(ペテロの手紙 第一 1:3~9)

I. イエス様の復活の結果(3~4節)
ペテロは神様の栄光に満ちた救いの原因を、神の「大きなあわれみ」と表現しました。これは、惨めな罪深い人間皆が必要としているものです。(エペソ2:4; テトス3:5)憐れみ深い神様は、イエス様の復活を通して以下のことがらを実現してくださいました。

新生:人がイエス様の所に来て、信仰を置く時、新しく生まれ、神の家族に招かれ、新しい性質をいただきます。これは神様のみわざです。(ヨハネ1:13)天の国に行くには新しく生まれる必要があります。(ヨハネ3:3)神様の前に罪のある人間は神様と交流することができません。しかし、人が自分の罪を認め、悔い改め、イエス様を信じる時に、罪を赦していただき、新しく生まれさせていただくことができるのです。
確かな希望:これは言い換えれば、“確信に満ちた楽観”です。死後の問題の解決がない人には絶望しかありません。(人の存在を含め)すべての発端は神様なのですから、神様のもとに行かなければ希望はないのです。しかし、死んで復活されたイエス様を信じた人は、死後の永遠の問題が解決し、今を生きる意味とその力をいただいているのです。それは神様から来る恵みの贈り物です。
天にある資産:これには、いのち、正義、喜び、平和、完全、神の臨在、栄光ある主との時間、褒美などが含まれます。イエス様を信じた人の中に住んでおられる聖霊がこれらのものを相続することの保証となってくださっています。(エペソ1:14)クリスチャンは、永遠に持続するものの相続権を得たのです。それらは、神様の完璧な保護のもとにあります。

II. イエス様の復活を信じた祝福(5~9節)
信仰による救い:イエス様を信じたクリスチャンは、神様の御力によって護られています。イエス様の死と復活のメッセージに信じる応答をしたクリスチャンは、永遠にわたって神様の護りの御手の下にあるのです。(ヨハネ10:28-29)クリスチャンがイエス様を信じ続けることこそが、神様の保護の証拠です。信仰を与えてくださる神様は、それを保ち続けてくださいます。
またこの救いは、(イエス様が来られる)終わりの時に完成するものでもあります。二度と老いること死ぬことがないからだを持たせていただき、また決して罪を犯すことのない性質をいただきます。この時誰が本当に幸せ者であるかが明確になります。
信仰による喜び:クリスチャンには大きな喜びがあるとペテロは言っています。この喜びは、神様との不変の永遠の関係が土台となっているのです。ここでは喜びの理由が二つ挙げられています。資産が永遠に保たれていることの確証(4節)と真の信仰であることの確証です。(7節)一方でペテロは試練の現実についても触れ、五つのことを提示しています。①試練はいつまでも続かない。②試練は何らかの目的を果たす。③試練は悲しみをもたらす。④試練はいろんな形でやってくる。⑤試練はクリスチャンの喜びを消し去ることはない。
試練の目的の一つとして、クリスチャンとしての成長があります。試練(試験)を通る中で、より整えられ、神様が喜んでくださる存在へと変えられていくのです。それは試練を経た者の祝福です。
クリスチャンは、見たことのないお方を愛し、信じ、そしてこのお方がしてくださったみわざゆえに喜んでいます。それは信仰による喜びです。クリスチャンは、罪のちからからの継続的解放という「信仰の結果」をすでにいただき、同時に、(将来における)肉体のあがないを含む救いの完成に与ることを待っているのです。

まとめ:イエス様の復活を信じるクリスチャンは永遠を見据えて生きる者
筆者のペテロは今回の箇所の段落の冒頭で神様をほめたてています。(3節)イエス様の復活ゆえに神様を賛美しているのです。
ペテロは、御子イエス様を通しての、神様との個人的、かつ親密な関係の現実を教えています。その現実がクリスチャンの(特に苦難の中にいるクリスチャンの)祝福となるのです。復活されたイエス様を信じるクリスチャンの視野は無限に広げられ、目の前のこと、地上のことにとらわれる生き方から解放されます。地上でのことは「しばらくの間」(6節)のことであり、神様と共有する永遠とは比べることができません。
目を上げて先を見ましょう。天の約束を想像しましょう。イエス様の復活、そしてその事実がもたらした永遠の祝福を黙想しましょう。これがペテロの励ましです。
イエス様の復活の希望を想う時、世の中の一時的な苦難は小さいものと見ることができ、困難の中でも「大いに」喜ぶクリスチャンとなることができるのです。

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