1月20日 御子の奇蹟の栄光

パリのルーヴル美術館には「カナの婚礼」の絵が展示されています。その絵の真ん中にイエス様が描かれています。もちろんそれは想像上の絵であって、私たちは(今回の箇所である)聖書の記録以上のことを知ることはできません。しかし、この場面は、この福音書中の最初のイエス様の奇蹟(しるし)であり、非常に意義深い箇所でもあります。ここでも使徒ヨハネは、この書の目的である御子イエス様の神性を記しているのです。ヨハネはこの奇蹟に続く6つの奇蹟(主の復活の後のものを加えるならば7つ)を含め、これらの奇蹟を通してイエス様の正体についての“しるし”を確立していくのです。
このお方に目を留めつつ、このお方を主と告白する私たちの歩み・奉仕のあり方を同時に考えてみましょう。(ヨハネ2:1~11)

I. 御子のみわざは「無から有」を可能にするかたちであらわされる (3節)
当時の婚礼は1週間にもおよぶ盛大なものでした。そのような中で葡萄酒が底をつくという事態が発生しました。新郎は招く側としてもてなしの責任があります。それが果たされないならば社会的に不名誉なことになります。
イエス様の母親マリヤはこの婚礼において何らかの責任を担っていたようで、この事態を受けてイエス様に助けを求めます。マリヤの動機・意図は不明ですが、イエス様は「無い、足りない」状況の中で奇跡を行われました。
あなたに無いもの、足りないものはなんでしょうか。神様に求めましょう。それが必要なものであるならば、神様が神様の方法とタイミングで、与え、満たしてくださいます。

II. 御子のみわざは神の御心に応じてあらわされる (4節)
イエス様はマリヤの求めに、ぶっきらぼうともとれる対応をなさいました。「女の方」とは尊敬を欠いた表現ではありませんが、マリヤに対して一定の距離を置く意味合いが込められています。イエス様は肉体的にはマリヤと親子の関係にありますが、御子としてのイエス様と父なる神様との関係はその親子関係にまさるものです。マリヤはこのことを理解し始めなければならない段階にきていたのです。イエス様は父なる神様の御心を行うこと、父なる神様のスケジュールで行動することを優先されるお方です。イエス様が葡萄酒を提供されるのは、単に物質的不足を補うことにとどまらず、十字架の「時」を見据えて、この場面において必要なメッセージが発せられ、またご自分の栄光があらわされるという目的を持っておられたためです。
あなたは無いもの、足りないものをなんのために求めていますか。自分のためですか。それとも神様の御心が行われるためですか。

III. 御子のみわざは人の働きを通してあらわされる (5~8節)
マリヤは手伝いの人たちに、イエス様の言われることを何でもするようにと指示をしました。イエス様が何らかの必要な対応をするという確信があったからでしょう。また、イエス様がもはや自分の権威の下にはなく、父なる神様の目的に従う行動パターンの中にあることを悟り始めたのかもしれません。
この先に起こる奇跡の方法については意図的に省略され、人の動きのみが説明されています。関わる人々はイエス様のお取りになった方法について、またその結果について理解することができませんでした。事実、一部の者にしか「しるし」としては伝わらなかったのです。その一部の中に弟子たちが含まれます。彼らはこの出来事を受けて、イエス様を神の御子、メシヤとして信じ受け入れました。イエス様の奇蹟(しるし)、それはまさに人々をイエス様に対する信仰に導くためのものであったのです。
あなたに無いものが与えられ、足りないものが満たされるために、あなたがするべき部分はなんでしょうか。あなたはそれを快く行なおうと思いますか。

まとめ:御子イエス様のみわざの素晴らしさを経験する者は、忠実に主にお仕えする信仰者である
御子イエス様は、ある意味において“新しいお方”としてこの世界に来られ働きを始められたということができます。この最初の奇蹟は、古い物から新しい物、仮のものからまことのものへの変化をあらわしています。古い物・仮のものにおいては不十分であったことが、新しい・まことのものにおいて満たされたのです。御子イエス様が新しいまことのお方として成就されたということです。
この婚礼の記事から実践的な適用をしたいと思います。神様はあなたのために何でもすることができます。しかし神様はご自分の最善の方法とタイミングであなたが望むことをなさいます。そしてあなたができる部分についてはあなたがすることをお求めになります。「水を汲むこと」は難しいことではないかもしれませんが、そこには信仰がともなわなければなりません。神様を信じて、自分ができることに忠実であるならば、神様は素晴らしいみわざを成就され栄光をあらわしてくださいます。

 

 

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