11月5日 救いの真実を思い出せ

生活において物事を覚えることは大切です。勉強であっても仕事であってもそうです。覚えることにより、次の時に思い出すことができるからです。
信仰生活においては、聖書のみことばを覚えること、また霊的な経験を覚えていることが大切です。それらを覚えることによりそれを必要な時に思い出すことができるからです。
今回の箇所でパウロはガラテヤの諸教会の信者に質問を八つ投げかけています。これらの質問により、パウロは彼らの記憶を呼び覚まし、彼らを救いの真実に、そして原点に立ち返らせようとしているのです。ガラテヤのクリスチャンたちが思い出さなければならなかったこと、そして私たちが覚えていなければならないことを考えてみましょう。(ガラテヤ3:1~6)

I. イエス・キリスト様の十字架の意義を思い出せ (1節) →3章の冒頭でガラテヤのクリスチャンたちは愚かであると言われています。それは無知であるということではなく、現状を認識できない、或いは拒絶しているということです。彼らは真実を明確に知らされたにもかかわらず、(魔法をかけられたかのように)迷わされ愚かになってしまったのです。イエス様の十字架は、歴史的にただ一度の出来事ですが、永遠にわたって継続的に結果(効果)をもたらすものです。そのことに人の行いが付け加えられる必要はまったくないのです。

II. 御霊を受けた方法を思い出せ (2節) →御霊(聖霊)なる神様を受ける、内に宿すのは、イエス・キリスト様を信ずることによってです。(ローマ8:9; Iコリント12:13; ヨハネ第一3:24; 4:13) 律法を守るとか、何か人の側の行いの結果ではありません。聖書のことばを聴く、そして信ずることによってのみです。

III. 信仰の始まりと完成について思い出せ (3節) →御霊なる神様の外からの働き(みわざ)により、人はイエス様を信ずることが可能になります。そして信じてからは御霊なる神様の内からの働きによって、クリスチャンとして成長が導かれます。この過程を聖化と言います。クリスチャンは、より救い主イエス様に似た者として変えられていく必要がありますが、この過程もまた御霊なる神様の働きにより、またその働きに委ねる(従う)ことによって可能となるのです。神様が意図されているゴールを目指すクリスチャンは、罪深い欲望へと人を誘う自身の肉(の思いや行動)に頼ることはしませんし、してはいけないのです。

IV. 救いにおける様々な経験の価値を思い出せ (4節) →クリスチャンになる時、またなってから、多くの経験をします。そこには喜びもあれば悲しみもあります。パウロは、それらの経験は無意味になってしまうのかと問いかけています。祝福は神様からのものです。苦難も神様(イエス様)を信ずるが故です。いずれも神様との関係があることにより、意味を持つのです。クリスチャンはそこに価値を見出し、時には神様の前に喜び、時には神様にお頼りしつつ試練を乗り越えていくのです。

V. 御霊が与えられ奇蹟が行われた理由を思い出せ (5節) →イエス様を信じたクリスチャンには御霊が与えられました。そして、御霊をいただくことにより、霊的に物事を認知することが可能となりました。初代教会の時代にクリスチャンたちが見聞きした奇蹟と言われるようなことは身近で起こらないかもしれませんが、今まで「普通である」とか「自然である」とか思っていた、一つ一つのことが、神様のみわざであると認識し始めるのです。それらはクリスチャンの努力や行いによってではありません。常に(外からも内からも)働いておられる神様に信仰をおくことによってです。

VI. アブラハムが救われた方法を思い出せ(6節) →パウロは義認について、旧約聖書に登場する人物を例としてあげています。昔生きていたアブラハムも実は信仰によって神様に義と認められたのです。つまり、行いではなく信仰によって救われたのです。(創世記15:6; ローマ4:3)アブラハムの時代には、そもそもモーセの律法も、神殿も、食の規定も、割礼も存在しませんでした。(ローマ4:9-11) それらはアブラハムの救いが、人の行いとは無関係だったということを意味します。旧約の時代に生きたアブラハムの義認も、今の時代を生きる私たちの義認も(方法/土台は)同じものなのです。

まとめ:救いの真実を、信仰を持って正しく心に留めて生きる人は、賢い人である →信仰の歩みにおいて何を知っているか、何を信じているかは重要なことです。また何を心に留め、何を覚え、何を思い出すことができるかも重要なことです。私たちの心に神様のみことばがあるならば、揺れ動くことはありません。愚かになることはありません。自分の気持ちではなく、誰かの意見ではなく、みことばの真実の記憶(記録)に従って歩みましょう。それが常に私たちを、救いの真実の原点に立ち返らせ、必要に応じて私たちの歩みを修正するのですから。

 

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