4月14日 聖霊の証し

使徒の働きは誕生した教会の初期(約30年)の歴史書です。そして使徒たちを中心とした教会の歩み・成長を聖霊なる神様がどのように導かれたかを説明する「使徒による聖霊の働き」と呼ぶべき書です。この書はルカの福音書を書いた医者のルカがその続きとして書いたものです。ルカは福音書でイエス様が地上でされたことを記し、この書で続いてイエス様が初代教会を通してされたことを記しています。イエス様の昇天に始まり、ペンテコステ(聖霊なる神様が降られた)における教会の誕生からパウロがローマで説教するに至るまでの、福音の拡大と教会の成長を順に述べています。使徒の働きは地上におけるイエス様の教えを記した福音書とその教え(教理)を説明する書簡(殆どはパウロが書いた)との橋渡し役をしています。イエス様、聖霊、そしてサタンの働きをこの書の至るところで垣間見ることができ、前半ではペテロ、後半ではパウロを中心とした教会の歩みが確認できます。この書を通して現代における宣教・伝道がどのようであるべきかの原則を学ぶことができます。

①エルサレムにおける証し (1:1-8:3) →使徒の働きは1:8でイエス様が仰ったことばを土台として3つに区分できます。最初の区分ではまず復活されたイエス様が昇天前に使徒達にご自分の証人(イエス様によって与えられる救いの方法を伝える人)になることを委ねられ、聖霊のちからを約束されます。(1章) イエス様の昇天の10日後(ペンテコステ)に聖霊が降られ、教会が誕生します。(2章) ペテロはこの場面で力強く説教します。続いてペテロとヨハネによって奇跡とメッセージが行なわれ(3章)、同時に反対・迫害に遭遇します。(4章) 歩みを始めた教会ではまもなく問題が起こり使徒達によってその対応がなされます。(5-6章) 問題を扱う中で選ばれたリーダーの一人、ステパノは聖霊なる神様からちからをいただいて説教しますが人々の反対に遭い殉教していきます。(7章)

②ユダヤとサマリヤにおける証し (8:4-12:25) →ステパノの殉教以後、エルサレムでは激しい迫害が起こり、使徒達以外はユダヤとサマリヤの地方に散らばっていきます。ピリポはサマリヤで伝道し、又エチオピヤ人の宦官に福音を伝えます。(8章) 迫害が続いていく一方で、迫害者であったサウロ(のちのパウロ)がイエス様と出会い、回心し、イエス様を述べ伝える者へと変えられていきます。(9章) ペテロのコルネリオ(そして彼の家族)への伝道を機に、異邦人への宣教が拡大していきます。(10-11章) なお迫害は継続しヘロデ(アグリッパ1世)によってヤコブは殺されますが、捕えられたペテロは救出されます。(12章)

③地の果てにおける証し (13:1-28:31) →パウロとバルナバによる第一次宣教旅行により、証しの働きはさらに拡大していきます。(13-14章) キプロス、ピシデヤのアンテオケ、イコニオム、ルステラ、デルベ等で福音が語られます。エルサレム会議(15章)の後、バルナバと別行動することとなったパウロは第二次宣教旅行に出かけます。(16-18章) ピリピ、テサロニケ、ベレヤ、アテネ、コリントなどを巡回し福音が語られます。続いて第三次宣教旅行においてはエペソやトロアスなどで福音が語られ、エルサレムで旅が終了します。(18-21章) エルサレムに入ったパウロはユダヤ人によって捕まえられ、ローマ軍が介入することになります。この後パウロは囚われの身としてユダヤ人の群衆の前で(22章)、ユダヤ人最高議会において(23章)、ペリクス(24章)、フェスト(25章)、アグリッパ(26章)といったリーダー達の前でイエス様を証しします。最後にパウロはローマへと護送されていきますが(27章)、続いて「神の国を宣べ伝え、主イエス・キリストのことを教え」ます。(28章)

結論: 熱心で忠実な証人(クリスチャン)の働きの継続によって福音を受け取ることができた私達は、イエス様の証しをする者として聖霊なる神様のちからを体験させていただきましょう。

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