5月4日 主の復元力

先月隣国で旅客船が転覆・沈没し、多くの犠牲者が出ました。連日この事故に関連した報道がなされています。行方不明者を含め300名を超す方々の家族、親戚、そして知人、友人たちが大きな悲しみを経験することとなりました。
船には「復元力」があるため転覆しないように造られています。しかし、様々な原因・要因によって、不幸な事故は起きてしまいました。
復元力を発揮しない→転覆する→悲惨な結果をもたらす というのが今回の事故の辿った道です。助けを受ける事ができなかった人たちは船と共に沈み、そして死ぬほかはなかったのです。

人はある意味、自力での「復元力」がありません。体力的、精神的、道徳的に復元力がなければ、落ちるところまで落ちていくしかないのが、罪の性質を持った人間の辿る道です。元々悪い方向へ行く力の方が強いのです。国家、企業、家族、そして個人においても同じ法則であると言うことができます。正常な状態に戻ることができなければ、どんどん悪い習慣へと引きずり込まれていくものです。
そしてそれは本人(国家・企業・家族)だけでなく、周りの人(国家・企業・家族)へも影響します。
次の日に「死ぬため」に船に乗り込んだ高校生がいたでしょうか。楽しい修学旅行だけを想像していたに違いありません。しかし結果として、ある人たちの悪い習慣などによって、多くの犠牲者を出し大惨事となってしまったのです。多くの人が影響を受けました(首相が辞任する等々)。

神様との正常な関わりを持っていなければ、正常な立場に戻る(復元する)ことができません。
主イエス・キリスト様の復活は、「正常に復元した」と言うことができます。(死=転覆、滅亡)
この目的のために世においでくださったのがイエス様です。
Ⅰコリント15章から復活の証拠(復元の証拠)について以下の4点が挙げられます。
①イエス様の復活について聞き、信じて救われました(1~2節)
②イエス様の復活は旧約聖書の預言に基づいています(3~4節)
③イエス様が復活された目撃者(証人)が多数います(5~11節)
④イエス様の復活は神様が定められた法則です(12~19節)
私たちは歴史の事実として受け入れ、信じて救われました。主を信じ救われることによって正常な状態へと戻らせていただけます。

ヨハネ3:16→信じるものは一人として滅びることがない(転覆しない)。永遠のいのちを持つ(正常に生きることができる)。
自分の力ではどうすることもできませんが、信じることによってこの素晴らしい復元力を神様からいただくことができます。
ヨハネ5:24→みことばを聞いて、イエス様を遣わされた方を信じる者は永遠のいのちを持ち死からいのちに移されます。
元に戻るより、もっと素晴らしいものを与えていただけます。
ヨハネ11:25→イエス様を信じる者は死んでも生きるのです(信じた瞬間に永遠のいのちをいただく)

冒頭にもお話したとおり、人は罪の結果、悪い方向へ傾くことが当然のようになっています。しかし、みことばによって復元される人は正常な状態を保つことができます。自分の力でコントロールすることは、なかなかできないものです。自身を転覆させ、周囲の人を巻き込んで滅亡する危険があると認める必要があります。
その危険から救い出すために主イエス様はこの世においでになり、十字架上で死なれ、葬られ、そして復活してくださいました。
改めて主の復活を心から喜び、讃美し、感謝しましょう。

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