クリスチャンに与えられたイエス様による救いは完成したものである一方で、まだ完成していない部分があることも事実です。私たちは神様に造られた被造物として、他の生物等と共に今なお「虚無に服し」ている現実の中で「いろいろの苦しみ」を経験し、「滅びの束縛」からの解放、救いの完成を「切実な思い」で待っています。(ローマ8:18-23) その意味において、イエス様による救いはなお現在進行中で段階的に進んでいると言うことができます。救いの完成はイエス様が再び来られる時 (そしてそれ以後に) 栄光のうちに成就するのです。
神様が備えてくださる千年王国における環境は最高のものです。(イザヤ41:18; 55:12-13) そこに生息する動物には猛獣性がなく、恐怖や危険のない中で人が共存できます。(同11:6-8) 「主を知ることが…地を満たす」(同9節)のです。その環境の中で、人は食生活の豊かさを経験し、老化も退化もなく過ごすのです。(同65:20-22)
クリスチャンは他の被造物と共にこのような「栄光の自由」の中にやがて入れられるのです。(ローマ8:21) これは神様がイエス様を通して完成してくださる救いの最終段階です。クリスチャンはこのような素晴らしい希望を待ちつつ地上の歩みを続けていくことが出来るのです。