12月1日 信じる人 VS. 信じない人

クリスチャンでない方は、クリスチャンが“なぜイエス・キリストを信じることができたのか”と不思議に思われるかもしれません。イエス様を信じるに至った経緯は様々ですが、はっきりしていることは、誰も“完全に理解し納得したから信じた”というわけではないということです。聖書の、あることについては知らされ教えられ理解し納得することができます。しかし、聖書のすべての部分がそうではありません。“思い切ってジャンプする”ように受け入れた部分もあるはずです。すべてを見て確認し理解できるならば信じる必要はありません。それは信仰と言えるものではありません。しかしながらクリスチャンは闇雲にイエス様を信じているのではありません。イエス様のみわざ(特に十字架のみわざ)ゆえにこのお方を唯一の神、そして自身の個人的な救い主として知り信じているのです。そのためこのお方を信じても大丈夫であることが、わかるようになったのです。(信じてからわかるようになったというほうが正しいかもしれません。)今回は使徒ヨハネが再三にわたり取り上げている、信じる人/信じない人のテーマについて考えてみましょう。(ヨハネの福音書8章39~47節)

I. 信じない人
イエス様は、ご自分を信じない人について先ず、①悪魔を父に持つ人であると言っておられます。(44節)子どもは父親の性質をあらわすことがしばしばです。悪魔の特徴として二つのことが挙げられています。初めから人殺しであるということと、偽り者であるということです。悪魔は、神様が最初に造られた人を誘惑し堕落へと導きました。不死の者に(肉体的/霊的)死をもたらしました。最初の夫婦であるアダムとエバの間に生まれたカインは人類史上最初の殺人者となりました。また悪魔は初めから偽りを語る者でした。神様が言われたこととは違うことをエバに伝え、エバは悪魔の言葉に従って罪を犯したのです。このようなわけで、イエス様を信じない人は“父は悪魔である”という現実の中で、心の奥底に同様の暗く醜いものを抱えているのです。
次に、イエス様を信じない人は、②悪魔から出た人であるということです。悪魔から出た人は、イエス様がお語りになることに耳を傾けることができませんし、理解することができません。(43節)ですからイエス様に従うことなど到底無理です。(47節)彼らの中には真実がないので真実を土台として立つことができないのです。(44節)このようなわけで、悪魔から出た人はイエス様を信じることができないのです。
最後に、イエス様を信じない人は、③悪魔の喜ぶことを行う人であるということです。当時の人々は、神様の真理を語るイエス様を殺そうとさえしました。(40節)それは悪魔の喜ぶ行動です。悪魔を父に持ち、悪魔から出た人は、悪魔が望むことをしようとするのです。(44節)それは悪魔の性質をあらわす恐ろしい生き方です。

II. 信じる人
一方、イエス様を信じる人は先ず、①神様を父に持つ人であるということです。(42節)そのことはイエス様を愛することにあらわされます。神様から出たお方、神様から遣わされたお方を愛するのです。
次に、②神様から出た人であるということです。(47節)この人は、神様のみことばを聞き、悟り、受け入れる人です。またこの人は真実を持ち、真実を土台として立っています。(44節)
最後に、イエス様を信じる人は③神様の御心を行う人であるということです。信仰の父であるアブラハムがそうであったように(39節)、みことばから神様がお望みになることを知り、それを行うことを信仰によって選び、実践します。このようにしてイエス様を信じる人は、神様のご性質をあらわすのです。

まとめ:クリスチャンは 神様を父に持ち、神様から出、御心を行うことができる人
クリスチャンは、かつては悪魔を父に持ち、悪魔から出、悪魔が喜ぶ生き方をしていました。そのような恐ろしい状態にあったことさえ知らなかったのです。しかしイエス様の尊い十字架の身代わりの死により、新しく生まれさせられました。救われ変えられたクリスチャンは、聖書の神様をお父様と呼び、「神出身者」となり、神様のために生きる人とされました。何と驚くべき方向転換でしょうか。クリスチャンとはそのような者なのです。あなたはそのような意味で「信じる人」であられますか。イエス様を唯一の救い主と信じる人としての歩み、信仰者としての歩みをしておられるでしょうか。それは神様のご性質をあらわす歩みでしょうか。

 

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