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聖書には以下のような、人の復活の事例が登場します。
①ザレパテ（ツァレファテ）のやもめの息子（I列王17:17-24）
②シュネムの女性の息子（II列王4:17-27）
③ヤイロの12歳の娘（マルコ5:22-43）
④ナインの若者（やもめの息子）（ルカ7:11-17）
⑤ラザロ（ヨハネ11章）
⑥タビタ（ドルカス）（使徒9:36-43）
⑦ユテコ（使徒20:7-12）
これらの人々は復活の後皆再び死んでいきました。しかしイエス様の復活はこれらの人々のものとは異質です。イエス様には以下のような復活のからだが存在しました。
①肉と骨を備えた実際のからだ（マタイ28:9; ルカ24:39-40）
②前と同じからだであると認識されるもの（ヨハネ20:16,20,27; 21:7）
③ある点においては違うもの（ヨハネ20:19）
④永遠に生きておられる（ローマ6:9-10; IIテモテ1:10; 黙示録1:18）
今回はイエス様の復活の結果に焦点をあてたいと思います。
I. イエス様が神であられることを証明する（ローマ1:4）
イエス様の復活は、イエス様が人とはまったく異なるご存在であられることを明確にし、イエス様が神の御子であられる確かな証拠を提示します。イエス様は本質において（父なる）神と同等であられ、特別な意味で神の子であられます。永遠の御子であられるお方が、受肉においてその事実を世界に対して宣言されたのです。イエス様は聖霊の導き・ちから・働きにより、父なる神様のみこころを行うことに自らをお委ねになりました。聖霊はイエス様が神の御子であられることを示します。このお方の復活はご生涯における奇蹟の中において最たるものであると言うことができます。
II. イエス様のみわざが受け入れられたことを証明する（ローマ4:25）
イエス様は罪のある人間の身代わりのため、罪を取り除くために死なれました。このお方の、死からの復活は、御子イエス様の犠牲が父なる神様に完全に受け入れられたことの証拠です。これにより、人は神様の前に義と認められることとなりました。このみわざは、神様の義が保たれつつ、それでいて罪人が義と認められることを可能にしたところに大きな意義があります。イエス様のみわざが神様によって満足された事実は、信じた者の救いを確証づけるものです。
III. イエス様が大祭司となられたことを示す（ローマ8:34）
神様と人との仲介者となるために、イエス様は人となる必要がありました。（Iテモテ2:5）イエス様のみわざゆえに、本来“罪あり”とされるべき人間が救われたのです。主が死なれたこと、復活されたこと、高い立場へと上られたこと、そして継続的にとりなしをされることのゆえです。十字架において始まった大祭司としてのお働きは、天の国まで継続されるのですが、地上におけるクリスチャンの生活においては、罪のちからから解放するとりなしの務めをしてくださいます。（ヘブル7:25）
まとめ：イエス様の復活は、イエス様が神であられ、あがない主であられ、大祭司であられることを明確にした
イエス様が死からよみがえられたことにより、イエス様が人であられるだけでなく神であられることがあらわされました。このお方は、ご自身の死と復活をとおして、人間の最大の問題である罪を取り扱われ、ゆるしといのちを提供してくださいました。聖なる神様と罪をもった人間との間に立って、救いを実現されたイエス様は、ご自分を信じるクリスチャンの仲介者として共に歩み続けてくださいます。クリスチャンはこのお方と永遠にわたる関係が与えられているのです。
