牧師の独り言 Vol.11

アメリカの友人が小包を送ってくれた。これで二度目。今回も、事前に「何か欲しいものはないか」と尋ねてくれて贈り物の中身をそろえてくれた。お菓子や子供たちの教材や楽譜など、わざわざ集めてくれたことがうかがえる。中身と同じぐらいの送料がかかっている。前回もそう思ったが、なぜそこまでしてくれるんだろうと不思議に思う。今まで「何か必要なことがあったら言ってね」と言ってくれる人には何人か出会ったが、本当にその言葉を文字通りに受け取ってもいいと思うことができる人はそんなにいるわけではない。でも彼は違う。惜しみなく与えようとする人。与えることが受けるよりも幸いだと知っている人。そして何よりも見返りを求めないキリストの愛にならっている人。そのような友人がいることを誇りに思うとともに、自分の心の貧しさを思い知らされる。これは心がなければできないこと。遠くにいても私たち家族のことを覚えていてくれて祈ってくれていることの証し。箱を開ける場面を動画に撮って彼に観てもらった。子供たちの反応を見て単純に喜んでくれる。そこに信仰者としての心の豊かさ、そして麗しさを見る。与えることの祝福を実践する彼の姿は、どんな雄弁な説教者のメッセージよりも重みがあり説得力がある。自分も、神様の恵みによって与える祝福を経験する者でありたいと思う。

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