心を神に明け渡す

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信仰に含まれるものとして、知的要素、感情的要素を学びましたが、今回は意志的要素を学びます。「意思」は頭の中に考えや願望がぼんやりと浮かんでいる状態を示します。一方、「意志」は「積極的ではっきりとした意向」をいいます。「意志」は「意思」よりも積極的であり、行動に移そうという意欲があるといえます。ですから、信仰の意志的要素は、“信じる必要がある”と考えているだけでなく、“信じよう”という姿勢があるといえます。
信仰の意志的要素は、知的要素・感情的要素を抱えた人の必然的な到達点です。まことの神様、そしてこのお方からの救いの方法について知り、それが自分にも適用されるものだと同意するなら、その人は実際にそれを自分のものとしようとするでしょう。
この要素には二つのことが含まれています。①心を神に明け渡すことと、 ②キリスト様を救い主として受け取ることです。今回は①について学びます。(マタイの福音書 11:28)

*人は何に「疲れ」、どのような「重荷を負っている」のか
生きることに疲れている人は少なくありません。日本では毎年約2万人が自ら命を絶っています。おそらくその多くは、ある程度“頑張った”ゆえの疲れを経験した人なのでしょう。ある人は、幸福になろうと“頑張った”けれど、空回りしたのかもしれません。競争社会の“敗者”となって自暴自棄になったのかもしれません。人は、自分の想定や期待、そして願いの通りにならない現実を前にして疲れてしまうものです。自信を持つことができず、自己肯定感が低くなり、生き甲斐がなくなってしまいます。社会が突き付けてくる“幸福の定義”を満たしていない自分に疲れ、社会の評価を得られない自分に疲れてしまいます。そのような中での先が見通せない状況は人をさらに疲れさせます。疲れている人は、「重荷」のために疲れているのです。しかしそれは、本来負わなくてもよい重荷です。それでも、この重荷を手放すのが難しいのが現実です。それが人生を苦しめているにもかかわらずです。

*「疲れ」と「重荷」は罪からきている
人は、(神様の前に)罪をもっているというだけで、自らの人生を困難なものとし、不幸なものとしています。最初の人が神様に従うことをやめた時からそれは始まりました。人は自ら、神様からの祝福を拒絶する暴挙に出たからです。神様に造られた人間が神様との関係を一方的に切断したのですから、「疲れ」と「重荷」という不幸を経験するのは当然です。

*罪の「疲れ」、罪の「重荷」はイエス様が解決する
イエス様はご自分のところに来るように招いてくださいました。イエス様は唯一、神様のもとへ行くこと(神様との関係を回復すること)が可能となる道(方法)です。本当のこと(真実)がわかると、神様がわかり、自分自身の立ち位置がわかり、罪がわかり、そして罪の問題の解決はイエス様にしかないことがわかるようになるのです。
人がイエス様を信じる時には、“自分は正しい人間だ”と主張する頑固さを明け渡さなければなりません。それは、自分は神様の基準からするならば罪深い人間であり、聖書が教える死後の永遠のさばきに値することを認めるということです。同時に自らが抱える罪の問題を自分で解決しようと頑張ろうとする心を明け渡さなければなりません。それは、イエス様が、ただひとり自分を罪の問題から解放してくださる救い主であると認めるということです。

*「重荷」をおろして休もう
イエス様は新たな活力で歩み続けていくための“休み”を与えてくださいます。(それは私たちが重荷を下ろすことができるために、イエス様が代わりに死に、復活されたから可能なのです)人生における、心配や恐れ、不安や悩みを手放して休息を得るのです。自分のプライド・方法・功績・信念を放棄するのです。神様の基準で幸福を理解し、神様の評価を受け入れていくのです。イエス様のもとに来て心を明け渡す人には、良心の安らぎが与えられます。すべての罪が赦されさばかれることのない安心を持ち、また自らのちからで幸福になろうと努力するところからも解放されます。

まとめ:イエス様を信じるとは、自分の心を神様に明け渡すこと
神様からの良いものを受けとるには、まず自分の持っているものを手放さなければなりません。イエス様を信じることにおいて、自分、特に(神様からの救いを受けとる妨げとなっている)頑固な自分を手放さなければなりません。自分の誤った認識と行動をやめましょう。イエス様に、自分の心を占拠していただきましょう。自分の考え・主張・方法を退け、神様の教えと命令を受け取っていく姿勢をもちましょう。あなたは、もう神様に心を明け渡しましたか。

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