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クリスチャンに与えられている救いは偉大です。使徒ペテロは、すでに救いのゴールの偉大さ（1:3-12）を記し、次に救いの源の偉大さを記していきます。（1:13-2:3）偉大な神様は、救いを偉大なものとし、それを受け取ったクリスチャンは、受け取った者として相応しい歩みをすることが期待されています。偉大な救いを受けたクリスチャンはどのように歩んでいくのでしょうか。

イエス様を望みとする（13節）
これは再びおいでになられるイエス様の偉大さへの応答です。偉大な救いを念頭に、（特に苦境の下にある）クリスチャンは、イエス様の再臨における救いの完成を期待しつつ、全面的に未来に向かって進むべきなのです。（7節）やがて与えられる神様の恵み（偉大な贈り物）は終末における救いの完成を具体的に表現しています。栄化と永遠のいのちの賦与は、イエス様の未来におけるクリスチャンに対するみわざです。神様からの恵みの最高点と言っていいでしょう。

＊心が整えられている：丈の長い衣が動きを妨げることがないように帯で締められるように、クリスチャンは考えにおける“ゆるさ”を引き締める必要があります。世の中の障害物を拒絶し、未来における神様の恵みに焦点をあてるのです。引き締めた心とは、強く、落ち着いた、冷静な、そして（難しく、重い務めに対して）行動できる準備が出来ている状態です。これは思いにおける道徳的鍛錬であり、人の知情意に関連することです。クリスチャンも、提供されるものを無差別に受け入れてしまうならば、正しい焦点を見失い、実を結ぶことができなくなってしまいます。

＊自制し冷静である：霊的「慎み」に含まれるものとは、堅実さ、思慮深さ、落ち着き、節度（分別）、冷静さ、そして考えが明瞭で、道徳的に断固としていることです。（酒に酔っていない状態でたとえられるように）正しいバランスのとれた判断が可能な状態です。慎みのあるクリスチャンは優先事項を正しく制御し、世の中の誘惑物に魅かれ夢中になってしまうことはありません。

イエス様に従う（14節）
＊罪にふける生活をしない：“罪にふける生活”とは、イエス様を信じる前の歩みを特徴づけるものです。クリスチャンでも、この世の中の慣習に従うのであれば神様から与えられた新しい性質を否定するものとなってしまいます。欲望自体がすべて悪いものではありません。神様の定めた境界線を逸脱したかたちで自身の欲望を満たそうとする時に罪となるのです。神様からの真実を知らなかった時の考え方や振る舞いは捨て去るべきなのです。
＊従順な子どもとしての歩み：イエス様に従うとは（次のポイントでも学ぶように）聖さを求めていく歩みです。従うクリスチャンは真のクリスチャンと言えます。

イエス様に似た者となる（15～16節）
聖さはクリスチャンの新しい性質と振る舞いを意味します。そこには救われる前とは違うライフスタイルが存在します。

＊模範である主からのチャレンジ：クリスチャンは聖い神様との関係を持った者です。それゆえこのお方とそのみことばを、尊敬/畏敬をもって扱うべきなのです。クリスチャンはイエス様のようになることによって、栄光を神様に帰すよう励むのです。（マタイ5:48; エペソ5:1）そのようにして、神様の素晴らしさを映し出すような生活が実現するのです。
＊個人的なチャレンジ：神様の特別な存在であるクリスチャンは単なる肉体をもった存在ではありません。神様に属し、神様の目的と喜びのために取り分けられているのです。聖さが求められるのはそれゆえです。
＊生活全般におけるチャレンジ：神様が特別な存在であるなら、クリスチャンもそうあるべきです。（変えなければならないこと、やめなければならないこと、始めなければならないことなど）気付かされるところから始めましょう。また、聖くない部分については気付かせていただけるよう祈りましょう。
（詩篇139:24）

まとめ：偉大な救いを受けた私は偉大な主を見上げて歩み続ける
素晴らしい救いをいただいたクリスチャンは、イエス様に望みを置き、イエス様に従い、イエス様に似た者となることを心から願い歩んでいきます。教会の年間テーマである、“キリストの似姿へ”が単なるぼんやりとしたスローガンとならないよう、一人一人が神様の助けと恵みにより具体的な取り組みをして、いただいた救いの偉大さを歩みにおいてあらわしていく信仰者となっていきましょう。