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人は、イエス様を信じてクリスチャンになるのですが、その信仰は働かせ続けるものでなければなりません。罪が赦され天の国へ行く約束をいただいているだけで、信仰の歩みが前進していないのであれば、信仰の実体がないかのような“ペーパークリスチャン”となってしまいます。ペテロは霊的成長に関わる質のリストを提供し、それらが表現され豊かなものとなっていくことをチャレンジしています。
I. 成長のために必要な姿勢(5節前半)
すでに学んだ3~4節で聖化に必要なすべてを神様が備えてくださることについて学びました。この事実ゆえ、神様がお求めになるものを身に着けることへの願い、決意、訓練が必要となります。私たちの“協力”を求めておられる神様は、私たちの意に反しては事を行われないのです。
神様は私たちに、すべての勤勉さ(努力)を傾けて臨むようにと仰います。聖さの追求における情熱と真剣さが必要であるということです。私たちは最大限の努力を注入して、神様に栄光を帰す者となることができます。一つの特質に別の特質を加えることは、惜しまず、気前よく豊かなかたちでなされるべきことです。これは、敬虔さのために必要な信仰とすべての恵みを注いでくださっている神様への正しい応答です。
II. 成長に含まれる特質(5節後半~7節)
最初の信仰については、加えるように、とは言われていません。(この手紙を読むクリスチャンは)救いに至る信仰を持ち、それを働かせ始めていることを前提としているからです。(神様との関係のスタートである)信仰をすでにもっていることで、以下の7つは栄光を帰すかたちで機能するということです。信仰をもっているのだから、徳(そしてその他の特質)において不足がないように、ということです。
*徳:これは“道徳的エネルギー”であり、最高の行動をするちからです。このちからはチャレンジを抱える場面で必要となり、(外側にあらわれる)際立つ性質であることを意味します。信仰を働かせる上でのエネルギーであり、活発で精力的な行動を生み出します。徳には、敬虔、善良さ、道徳的に優秀な(高尚な)性質が含まれるでしょう。敵意ある世においての霊的な勇気、義のために立ち上がるちからが含まれるでしょう。
*知識:これには霊的な真理に関する知識や理解、そして正しい洞察力、また正しく適用される真実が含まれます。勤勉に聖書を調べ、真実を追求し、その教えに従う姿勢が求められます。
*自制:文字通りには、“~のなかで自身を支える”ことを意味します。競技者には自律・自己鍛錬を求められます。同じように神様は信仰者を人生の訓練へと召されたのです。肉、情欲、肉体的欲求を支配し、逆に支配されることを許さないようにと。自制は、聖霊の働きの下で、意志を抑制する力です。祈りにおいて、聖書研究において、時間の使い方において、からだの欲望を抑えることにおいて、犠牲を払う生き方をする訓練においての力です。これにより、他人への模範となり、証しとなることができ、何より神様に最良のものをおささげすることができます。
*忍耐:自制には(逆境に耐える)忍耐が必要です。これは、正しいことを行うためのものです。これは誘惑や試練に自身を引き渡しはしない力です。あきらめではなく活気に満ちた希望を伴うものです。忍耐力が試される信仰生活において、自分に不利で不都合な状況で耐え抜き、前進していくための術です。
*敬虔:神様への畏敬、忠実さ、従順です。信仰者の聖さは、神様を模倣したもの、その振る舞いは天の神を映し出すものでなければなりません。忍耐は敬虔によって動機付けられます。畏敬の念はすべてにおいて神様を喜ばせることを追求させます。
*兄弟愛:主にある兄弟(クリスチャン)への愛です。お互いに犠牲を払い合う関係性は、私たちがイエス様の弟子であることをこの世に証明します。
*愛:クリスチャンの特質(徳)として最高のものです。これは感情の問題ではなく、意志の問題であり、命令です。聖書の愛は超自然的なものであるため、神様のいのちを得たクリスチャンだけが実践可能です。神様からのいのちは敵を愛することを可能にし、愛は与えることによって明らかにされます。愛は、他人に時間、能力、お金、人生(いのち)をささげることによって示されます。
まとめ:信仰者であるなら信仰を働かせて成長しましょう
ペテロが提示した7つの特質(徳)は単純にリスト順に進むというものではなく、すべてが同時進行であると言えるでしょう。各特質はお互いに関わりあっており、これらの要約がリストの最後の愛となります。信仰で始まり、愛で終わるのです。これらの7つの徳(恵み)は、クリスチャンとしての完璧な特質を形成するものです。信仰者は信仰を表現する者であり、良いものを生み出す者でなければなりません。神様が“産出”を約束し、ちからをくださっているので、それが可能なのです。そして生み出される良いものは、より良いもの、麗しいものとなっていき、それは固定化されるべきものなのです。あなたは、成長の実、特質を持つことに「熱意を傾けて」いますか。