主は確かに来られるのですから(II ペテロ 3:14~18)

※メッセージをお聴きになりたい方はこちら↓(音声のみです。再生中に、広告が入る場合があります。ご了承ください。投稿期間は約2カ月です。)

ペテロは自身の手紙を締めくくるにあたり、4つの命令を与えています。それはイエス様を救い主として信じ、イエス様のおいでを待ち望んでいるクリスチャンに向けられたものです。ペテロは、神様が決して尽きることのない愛を注いでくださるお方であることを思い起こさせ勧めをしています。今を生きるクリスチャンとして、私たちもどのようにイエス様の再臨を待つべきかを学びましょう。

主にお会いするに相応しく努力しなさい(14節)
ペテロはこの節と次の節で、未来を見据えてのクリスチャンの義務を述べています。それは神様の新創造である(義の宿る)新天新地を待ち望む者として、個人的聖さを保つことへの情熱をもつということです。私たちは主のおいでを待ち望む者ですが、神様も整えられた信仰者に会うことを待ち望んでおられます。そうであるなら、私たちは神様から与えられる平安を楽しむ姿をご覧いただくべきではないでしょうか。主の日やさばきに関する心配や恐れがまったくないとは、救いの確信と従順の生活の強い感覚があるということです。神様に道徳的聖さを認識していただけるような者であるべきです。クリスチャンが神様の御前に平安をもって出ることができることはパウロの祈りでもありました。(ピリピ1:10; Iテサロニケ3:13; 5:23)私たちは、みことばの真理を保ち、また真理によって保たれる必要があります。この地上にある限り、みことばへの信頼、偽の教えへの防御、信仰に良い質(徳・知識・自制/節度・忍耐・敬虔・兄弟間の親切/愛など)を加えることに努めなければならないのです。

主の忍耐の尊さを考えなさい(15~16節)
私たちはイエス様がなお人々に対する忍耐をもって、おいでになるのを遅らせておられることを、確信をもって認識する必要があります。主の忍耐は私たちの救いに直結しています。(9節)神様が忍耐しておられる間に、クリスチャンは魂の救いを求め、自身の聖化に励むべきなのです。ペテロは、パウロもこのことについて書いていることに触れています。(ローマ2:4)パウロが書いた、神様の教え(偉大な真理)には難しい部分もあることを認めています。ペテロはパウロの書いたものが聖書の一部であると認識すると同時に、ある人々はパウロの書いたことを歪めて滅びを招きよせていることを指摘しています。

主にあって堅く立ち続けなさい(17節)
ペテロは、みことばを歪め曲げる偽教師の出現に(継続して)警戒するように呼びかけています。偽教師に耳を傾けることは道を踏み外す危険を冒しているということです。(IIテモテ2:14-18; テトス1:10-16)信仰者は惑わし、誤り、考え違いという危険に常に用心すべきです。真理を装う偽教師に警戒しないと霊的なバランスを欠いた歩みとなるからです。ペテロは(イエス様を否定して)実践できなかったのですが、それをご存知の上で立ち直らせてくださったイエス様の命令にしたがい、この手紙で堅実さを保つように励ましているのです。

主にあって成長しなさい(18節)
ペテロは(この手紙の始まりのように)最後に成熟を勧めています。17節では消極的な勧めですが、この節では成長という積極的な勧めです。信仰生活は自転車に乗るようなものです。前へ進まなければ(成長しなければ)“落ちて”しまいます。(1:2; エペソ4:15; コロサイ1:10)何を信じているかということについての安定性と真理の道を外れることへの予防は、霊的成熟と主を深く知ることによって生み出されます。知識や奉仕の活発さ以上に大事なことは、私たちがイエス様のようになることです。御霊の実を示すことです。これがイエス様の恵みにおいて成長するということです。私たちは、みことばを通して主を知り、主に従います。これがイエス様の知識において成長するということです。

結論: 主に会う準備はよろしいですか
クリスチャンは永遠の視点を与えられ、永遠の祝福を約束された者たちです。そうであるならそれにふさわしい生き方をすべきではありませんか。地上での時間には限りがあり、終わりがやって来ます。神様の栄光のためにしたことだけが後に残ります。やがて主のもとに移されるクリスチャンは永遠の視点で逆算するべきです。そうするならば、優先順位が正しいものとなるでしょう。それこそが、まず神の国と神の義を求めることです。
(マタイ6:33)

関連記事

  1. 救いは永遠

  2. 信仰による願い

  3. 2012年5月13日 礼拝メッセージ

  4. 主の受肉の理由③:忠実な大祭司となるため

  5. 4月28日 主の復活による表示

  6. 究極的聖化

  1. 2025.07.01

    恵みの回顧
  2. 2025.06.29

    感謝を生み出す信仰者(ローマ1:8~10)
  3. 2025.06.22

    牧師の独り言 Vol.36 渡米回顧録 その④
  4. 2025.06.22

    使徒の務め、福音の務め(ローマ1:5~7)
  5. 2025.06.16

    恵みの回顧

For those who speak English: Although we do not have an English service, we will do our best to assist you when you come to our service. Please contact us.