主は必ずおいでになる(II ペテロ 3:3~7)

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ペテロの手紙の第一では、外からの迫害に対して武装することが教えられ、第二では、内にいる偽教師たちに対して、イエス様を知ることによる成長が教えられています。これら二つの強調点を支えているのがイエス様の再臨の約束です。イエス様の再臨を否認する偽教師たちの反応を学びつつ、再臨の確かさを再認識したいと思います。まずペテロは、イエス様の再臨について嘲る者たちについて警告を与えることを重要なことと考えています。これは、偽教師が神様のさばきを否定し、クリスチャンの希望を奪っていることについての警告です。

主の再臨に対する嘲りの出所(3~4節)
*彼らの性質から発生している(3節):イエス様が肉体を取ってお生まれになってから、再臨までを、聖書は「終わりの時」と呼んでいます。この期間はクリスチャンの持つ真実(特に主の再臨)が反対されることで特徴付けられます。嘲る性質をもった者が嘲りを持って現れる期間です。彼らは最も重要な事柄をあざ笑う者たちです。彼らはイエス様の再臨に対して、或いは聖書の教えに嘲りをもって反対するのです。(ユダ18)
*彼らの欲望から発生している(3節):彼らは欲望に従って歩いている者たちで、特に性的欲望があらわれる歩みをしています。真実も神も知らない(認めない)偽教師たちには欲望を抑止するものがありません。彼らはが特にイエス様の再臨についてあざ笑うのは、彼らが結果を負うことなく不品行の楽しみを追い求めたいからです。彼らは自身の生き方に合う(都合の良い)終末論を求め、不道徳なことへの寛大な考え方を主張するのです。
*彼らの知識から発生している(4節):イエス様の再臨の希望はイエス様ご自身の約束に基づいています。(ヨハネ14:3; 使徒1:11)この約束は旧約聖書に土台があり、使徒たちによって承認されています。イエス様が再び来られることは、イエス様が栄光のうちにお戻りになられるという意味を含んでいます。偽教師たちにとって、終末における神様のさばきはたわごとです。彼らはそれを信じませんし、恐れることもしません。それゆえ自由に生きるのです。彼らは「来臨の約束」について、問いかけるかたちで否定しています。(詩篇42:1)初代教会においては、イエス様はすぐに来られると信じられていました。しかしその時代にイエス様がおいでにならなかったことでクリスチャンの間にも、終末信仰に対する疑義が生じたことが想像できます。嘲る者たちは、それを逆手に取っているのです。彼らは、差し迫った出来事に対して、聖書的ではなく、感情的な議論を展開します。“今まで起こらなかった、ゆえに今からも起こるはずはない、自然界は一定の法則に常に従うのであり、超自然的な介入は存在しない”と。

主の再臨に対する嘲りの間違い(5~7節):偽教師たちは、神様による創造とノアの時代の洪水を意図的に見落とし忘れています。ペテロは、神様は超自然的に介入するお方であられるし、神様のことばにはちからがあることを明確にします。
*天地は神のことばによって成り立っている(5節):この世界は神様の介入とみことばによって創造されました。(創世記1:6,9; 詩篇33:6; ヘブル11:3; 詩篇24:2; 136:6; コロサイ1:17)地球は水が豊かで雲に覆われた星ですが、その創造において、上の水は大空に集められ、下の水は地下、川、湖、海へと集められたのです。
*天地は神のことばによって支配されている(6節):地球のすべての生き物は、上からと下からの水によって滅ぼされました。(創世記7:11)地球には初めから地球そのものを滅ぼす手段が備えられていたということです。嘲る者たちは、神様が介入された洪水の事実をあえて無視しているのです。
*天地は神のことばによって保たれている(7節):ノアの時代の洪水前後では大変動が起きました。(寿命の変化はその一つです)ペテロは、次なる大変動がやって来ると言っています。創造と洪水においてそうであったように、神様のことばは力を発揮します。ノアの時代の洪水がそうであったように、天地を滅ぼすための十分な火(エネルギーを放出するしくみ)は備えられています。火は神様によるさばきと関連付けられています。(イザヤ66:15; IIテサロニケ1:7; ヘブル12:29; 黙示録19:20)(虹の約束により)水によるさばきは行われませんが、将来において天地は火によってさばかれるのです。現在神様は“誤作動”が起きないためにもすべてを保っておられます。神様が“手を放される”時は、火によるさばきをみことばによって執行される時です。幸いなことは、救われた者はそこにはいないということです。(Iテサロニケ1:10; 5:9)

まとめ:イエス様を信じる者はイエス様の再臨を確信して生きる
イエス様は、ご自分を信じる者たちの救いを完成させるため、また邪悪な者をさばくためにお戻りになられます。すでに罪が赦され永遠のいのちの約束をいただいているクリスチャンは、その時罪の性質とその他すべての負の要素から解放され栄化を実体験することになります。一方イエス様を通して用意された救いの道を拒絶した人々には、神様からの罰が確定します。
なお救われるチャンスは残されており、イエス様による救いの招きはなされていますが、死と滅びの警告を軽んじる人々は偽教師たちと同じ結果を受けることになります。まことの神様のみことばの教えを嘲り、全知全能の神様の前において賢い者のような口の利き方をする人に将来の希望はありません。人は自分よりもはるかに偉大な存在がいることを信じ受け入れる必要があります。そして自分よりはるかに偉大な神様が偉大な救いのご計画をもっておられることを知り、そのお方の前にひれ伏す者にのみ祝福はもたらされることを知らなければならないのです。

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