恵みの回顧

昨日は、春の暖かさを通り越えて、汗ばむ陽気となりました。教会近隣に咲く梅の花も一気に開花して、春の訪れを感じます。四季折々の景色の中に、創造主の御力と恵みを覚え賛美する者とされた事を、感謝します。

先週3月11日(金)は、東日本大震災が起こってから11年となりました。今年は2011年と同じカレンダーの並びとなったこともあり、11年前を改めて深く思い出す時となりました。

11年前のあの日のあの時間、私は2歳の娘と7ヶ月の娘が昼寝中だったので、1人で別室にいました。すると、大きな、そしてゆっくりとした横揺れを感じました。まるで、船の上にいるような不思議な揺れでした。急いで娘達の部屋へ行き、どこで地震が起こったのだろうと思いTVをつけてからしばらく経つと、今までに見たことのない津波の様子が映し出され、現実の事とは思えない様子に言葉を失った事を思い出します。

先日も、11年前の震災当時の様子をニュースなどで見ると、たくさんの津波の映像も目に飛び込んできました。堤防を越えてくる海の水の勢いは、人の想像を遥かに超えた力で家も車もあっという間に押し流してしまいました。それは、誰にも食い止める事が出来ない力でした。改めて人間の力が如何に小さく、無力に等しいかを思い知りました。人間が作った強固な防波堤も、ハザードマップも決して完璧とは言えませんでした。

恐らく津波が全世界を襲うことはありませんが、いつか全ての人が経験する「死」は、人の力では絶対に食い止める事ができないものです。

神様ご自身が用意された「宥めの供えもの」である主イエス様が、罪ある人間に押し寄せる神の怒りを、人間と神との間に立ち自ら十字架にかかることによって鎮められ、完全に食い止めて下さったのです。

その驚くべき恵みと愛に、言葉に言い尽くせない感謝を覚えました。

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