前回に続いて神様は与えるお方であることを学びたいと思います。前回は、父なる神様が御子イエス様をいのちのパンとして与えてくださったこと、そしてイエス様がご自分のいのちをお与えになることにより、私たちに活ける水、そして永遠のいのちを与えられたことを学びました。今回はさらに父なる神様がイエス様を通して私たちに与えられた(与えられている)三つの事柄について(ヨハネの福音書を中心に)学びたいと思います。
I. 父なる神様はイエス様を通してみことばを与えられた →父なる神様は御子イエス様にみことばを与え、イエス様はそのみことばを人々に与えられました。(17:8)みことばを信仰によって受け入れた人は真実を知る人となりました。イエス様がどのようなお方であるかを知るに至ったのです。(ヨハネ第一5:20)
与えられたみことばに従った人と、世の中との間には分離が生じます。(17:14)みことばを持つ人は、この世にはいても、世の者ではないため、世の中にあって違和感を持つのです。
みことばを通して与えられるものに神様からの命令があります。その命令の一つに信者が“互いに愛し合う”というものがあります。この命令を守る人は、世の中の人々に、“イエス様の弟子であること”を知られることとなります。(13:34-35)(イエス様は命令とともに、模範も与えてくださいました。13:15)
II. 父なる神様はイエス様を通して聖霊を与えられた (14:16-17)→父なる神様は御子イエス様に聖霊をお与えになられました。そしてイエス様は、信じる人々にも聖霊を与えられるように願われました。聖霊はイエス様のような(同じ種類でしかも別の)存在であられ、主の立場を取られ(その立場におつきになり)、主のお働きを担われました。その上で(御子が御父と一つであられるように)聖霊は父なる神様と一つであられます。聖霊は励ます存在としてイエス様を信じた人の中に永遠に住まわれ、真理の源として知るべき事柄を教えます。(参考箇所:7:37-39; 14:26; 15:26; 16:7, 12-14; ヨハネ第一3:24; 4:13)
III. 父なる神様はイエス様を通して平安を与えられた (14:27) →神様からの平安は、世の中にあるものとは違います。完全な、そしていつまでも続く平安は神様だけが与えることができます。この平安は、信者の、困難における落ち着きを保障し(14:1)、恐れを退散させ(ピリピ4:7)、心を支配して(信者間の)調和を維持します。(コロサイ3:15)死後復活され、天にお昇りになったイエス様は、ご自分を信じる人々に聖霊による平安を残していかれたのです。
まとめ: 与えられているみこととば・聖霊・平安を信仰によって認識し、これらで満たされましょう →神様がメッセージをお与えになり、私たちとコミュニケーションをとってくださったことにより、私たちは知るべき大切なことを知るに至りました。みことばは人の内に働き、人を活かし、人を新しくし、人を導き続けます。みことばが与えられ、信ずることができたことを感謝しましょう。そしてさらに与えられているみことばで満たしていただきましょう。また私たちには聖霊が与えられています。聖霊なる神様に自由に働いていただくために、その導きに従いましょう。みことばが与えられ、聖霊の御住まいとなった私たちは、真の平安をいただいていることを認識しましょう。