御子イエス様は、人の立場で父なる神様に従われ、十字架で死んでくださいました。今回は父なる神様との永遠の愛の関係の中におられるイエス様(ヨハネ1:18)の十字架の死の結果について考えてみます。
イエス様は「死の苦しみのゆえに、栄光と誉れの冠をお受けになりました」(へブル2:9)とあります。同時にイエス様の苦しみを通して神様は「多くの子たちを栄光に」(同10節)導いてくださったとも記されています。イエス様はご自分が死ぬことによって「多くの実」(ヨハネ12:24)を結ぶことを宣言なさいました。イエス様は救いの創始者となられ(へブル2:10)、多くの人々を悲惨な状態から幸いな状態へと移してくださいました。罪を犯す傾向にある者が犯さない方向へ変えられ、体も朽ちることのない栄光の体とされる望み(約束)を与えられました。同じくへブル書にはイエス様が「信仰の創始者」であると記されています。(12:2)イエス様は聖化の過程にあるクリスチャンを導いてくださるお方です。それはクリスチャンがイエス様に似た者となるようにとの導きであり、イエス様を長子としてクリスチャンを兄弟として扱ってくださることも含まれています。(ローマ8:29) 神様は教会の頂点(かしら)としてイエス様を与えられました。(エペソ1:22) クリスチャンはこのお方とつながっているのです。十字架の死を経験されたイエス様は栄光の座におつきになっておられます。(ピリピ2:9-11) クリスチャンはすでにこのお方をあがめ、賛美をささげていますが、やがて、すべての人々がイエス様の前にひれ伏し、このお方を主と告白することになります。
イエス様の死によってもたらされたこれらのことを念頭に置き、クリスチャンは神様の御心であるなら、どのようなことでも従っていくという態度を持つべきではないでしょうか。そのような歩みによって神の栄光をあらわすべきではないでしょうか。