4月15日 行い VS. 信仰 

私たちは皆、自分は「できる人間である」と思いたいですし、そう思われたいものです。逆に「できない人間である」と思われたくない、そう思われてみじめな思いをしたくないものです。なぜなら世の中は、「できる人間」は評価され、「できない人間」は相手にされないことが多いからです。
感謝なことにイエス・キリスト様は、「できない人間」に対応されるためにこの世界に来られました。イエス様の準備してくださった救いは、「できない人間」、自分の罪の問題について解決方法がまったくないと認めている人間のためです。自分の罪深さを認める者に、イエス様の慈悲深い御手が置かれるのです。「できない人間」がイエス様によって(あって)「できる人間」へと変えられるのです。
しかし、このようにして変えられ救われたクリスチャンは、「もう一人で大丈夫」というわけではありません。救われた後のクリスチャンの信仰の歩みも、実はイエス様にお頼りしながらなのです。イエス様のお求めになる姿へと成長していくためにはどうしてもイエス様のちからと助けが必要なのです。
パウロは再び、自分の行いに頼る生き方と、イエス様を信じ頼る生き方の違いを明確にし、信仰の重要性を説きます。(ガラテヤ5:2~6)

I. 行いの のろい (2~4節)①救いにおいて行いを重要視する人は、キリスト様を無益なものとする(2節):使徒パウロは割礼そのものに反対しているわけではありません。(割礼を含め)律法を行うこと自体が、神様との関係において何らかの霊的利点(メリット)があると考えることについて反対しているのです。神様からの救いにおいて、律法や儀式を行うことに頼っている人には、キリスト様の犠牲のみわざの効果は及ばないのです。
②救いにおいて行いを重要視する人は、すべてを完璧に行う必要がある(3節):神様の標準は完全な義です。ですから律法の一部を守ることに失敗するならその標準を満たしていないことになります。誰が神様からの律法を完璧に守れるでしょうか。
③救いにおいて行いを土台としようとする人に救いはない(4節):律法による義認のための(自分の行ないによって神様に認められようとするための)いかなる試みも、神様からの救い―恵みのみによる、信仰のみによる救い―を拒絶することになります。

II. 信仰の祝福 (5~6節)①クリスチャンは完全な義を待っている(5節):クリスチャンは(罪のゆるしと永遠のいのちをいただくという点において)神様の前に義と認められています。しかし、なお罪の性質があり不完全な体を有しています。それらが一掃され完全にされる(栄化される)のは将来のことです。その時は救いの完成の時です。(今 聖化の過程にある)クリスチャンは、完全な義=栄化を、神様のみわざに基づいて、また確信をもって待っているのです。これがクリスチャンの希望です。
②クリスチャンは愛をあらわすことができる(6節):肉体的な意味において、‘何かをした/しない’は(宗教的な儀式であれ)神様との関係に変化をもたらすものではありません。(だからと言って何をしてもかまわないとうことにはなりませんが) 真心(内面の義)が映し出されるのでなければ、表面的なことは重要ではなく価値がありません。救いをもたらした(内面の)信仰は、愛の(外面の)行動によって、それが本物であることを証明します。神様(イエス様)に対する(内面の)愛によって動機付けられたクリスチャンの歩みには、敬虔な礼拝、真の従順、他者への自己犠牲的愛があらわされるのです。

まとめ:救いにおいて 神様に完全に信頼するクリスチャンは、信仰生活においてもなお 神様に信頼し続ける →イエス様によって救っていただいたクリスチャンが信仰の歩みにおいて問われていること、それは自分に依存するか、神様に依存するかです。自分で頑張って称賛を得ようとするか、神様がほめたたえられることを求めるかです。自分の努力によって自身を向上させようと思うか、自分の無力さ・罪深さを認めて神様に頼るかです。信仰生活とはそもそも誰のためのものなのかを考えなければなりません。私たちの信仰は、イエス様に対するものであり、イエス様の成してくださった事柄に対するものです。そうであるなら、イエス様に目をとめ、イエス様の方を向いて歩むのは当然ではないでしょうか。イエス様に信頼して(信じて)、イエス様のために歩むのは当然ではないでしょうか。

 

 

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