4月28日 主の復活による表示

 主イエス・キリスト様の死からの復活によって何が「表示」されたでしょうか。
復活後、イエス様は多くの弟子達に現れてくださいました。このことによってイエス様が神様であられることを表示してくださいました(Ⅰコリント15:3~8)。もし、死なれたままであったならば、または復活されても直通で天に昇られたのならば、現在の教会は存在しません。なぜなら復活されたイエス様の証人が存在しないからです。多くの奇跡を行われたイエス様、また十字架に架かられたイエス様を信じることはできても、『復活されたイエス様』を信じることは出来ないのです。幸いなことに、復活された主は多くの弟子達に現れてくださり、大能によって公に神の御子として表示してくださいました(ローマ1:4)。

そもそもどうしてイエス様は十字架にかからなければならなかったのでしょうか。人の側から言えば、それはイエス様ご自身が神の子である!と称されたからです(マタイ26:63~66)。それ故十字架刑に処せられました。しかし、復活によって神の子であることを現され、神の子と称されたことが真実であることを証明してくださいました。

また、予言の成就であることも表示してくださいました。『あなたは、わたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ。』の『生んだ』は神の子としての誕生であり、永遠に生き続けるお方としての誕生を表します。ダビデは死んで朽ち果てましたが、イエス様は朽ちることがありませんでした(使徒13:33~37)。このことによって予言の成就と共に神の子であることをハッキリと表示してくださいました。

私たちの信仰は復活されたイエス様の表示に基づいています。聖書によって真実を知らされ、受け入れたことにより、神様の子どもとされる特権を与えられたのです(ヨハネ1:12)。

人が神様の元に行くことができるために、イエス様は仲介者となってくださいました。神様と人との仲介者として、イエス様は父なる神様の前に罪とされてくださり、人には赦しを与えてくださいました。それを行うことができるのはイエス様のみでした。このことも復活によって表示してくださったのです。この事実は天候や人の気分のように変わりやすいものではありません。絶対に変わらない聖書に基づく信仰を持ち続けるならば、浮き沈みすることがないのです。

一方で、イエス様の復活はさばき主として表示されます(使徒10:42)。罪のまま死んだ人にとっては、イエス様の復活はさばき主として現されるのです。神様の前では逃れることはできません。莫大な借金を代わりに支払ってくださったお方を信じ受け入れないならば、永遠に自分で支払い続けなければならないのです。

主イエス様の復活は、信じ受け入れた人にとっては幸いな「救い」であり、信じない人にとっては恐ろしい「さばき」となります。
この世において悩みは多く困難が連続します。しかしそれはあとしばらくのことです。まもなく王としてこの世を治めてくださる主が、必ず来てくださいます。復活によって「表示」されたことに基づく、決して変わることのない真実を信じ、幸いな生涯を歩ませていただきましょう。

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