聖書の神は救いを用意された⑰:イエス様の復活の性質②

イエス様の復活が肉体を伴うものであることを今回は学びます。このことを信じない人は、イエス様の死と復活は同時に起こったことであると考えます。死後イエス様が現れたのは、霊が現れたのだと説明する人もいます。またからだの消滅は、ガスに分解したとか、どこかに保存されているなどと主張するのです。聖書は、イエス様の復活がからだ(肉体)のよみがえりであることを明確にしています。

I. ダビデの預言
神様はダビデをとおして、死なれた御子イエス様のからだは滅びることがないことをあらかじめ語られました。(詩篇16:10; 使徒2:31)

II. 空の墓と残された布
イエス様の復活の朝 墓に向かった女性たちは天使から、よみがえられたイエス様はここにはおられないことを伝えられます。(マルコ16:6)墓にあるはずの遺体がないのは、イエス様の復活がからだを伴ったものであることの証拠です。イエス様が葬られた墓の中を見たペテロとヨハネは頭と体が巻かれていた布が遺されているのを確認しました。(ヨハネ20:5-7)布は頭と体から、取り外されるか、すり抜けられるかして放置されていたのです。それは物質に妨げられることのないからだをもってイエス様が復活されたことを示しています。

III. イエス様の予告
イエス様は“宮きよめ”をされた後で、ご自分のからだを神殿にたとえてお語りになりました。(ヨハネ2:19-21)ユダヤ人の関心はヘロデ大王により建てられた(なお建設中の)神殿であったため、イエス様の発言を理解することができませんでした。イエス様は、“私のからだは壊れるけれども、三日後に(からだ)とともによみがえる”と予告されたのです。

IV. イエス様の主張と提示
復活されたイエス様はご自分の手足を見せてくださり、肉や骨を持っておられることを示されました。(ルカ24:39-40)またご自分の手と脇腹の傷痕を見せてくださり、さわるようにとさえ仰いました。(ヨハネ20:20,27)さらにイエス様は、弟子たちの目の前で食事をされ、確かに肉体をもっておられることを示されました。(ルカ24:41-43)

まとめ:肉体をもって復活されたイエス様は肉体をもって再び来られる
イエス様の死からの復活を語る時には、それが肉体とともになされることが前提となっています。そうでないと、イエス様の復活は、何か実体のない空想の世界で起こったことのように扱われてしまう可能性があります。そもそもイエス様が肉体をお取りになったことは不思議です。そのお方が死なれ、(何らかの変化はあったとしても)受肉の現実を引き継いで復活されたことは意義深いことであると思います。確かにイエス様の受肉は、神と人との距離をぐっと縮めることになりました。神様が人に近づかれ、人は究極の助けを神様から与えられました。肉体を取られ、肉体をもって死を経験され、そして肉体をもって復活され天にお帰りになってイエス様は、なお肉体を保持しておられ、やがて私たちクリスチャンを迎えにもどってこられるのです。

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