8月25日 ペテロの語るイエス様②

前回(使徒の働き2:22-28で)ペテロはこの世界に来られ、死なれ、復活され、いのちの道を開いてくださったイエス・キリスト様を語りました。彼はダビデの預言について説明しながらこのお方ついて語り続けます。(使徒の働き2:29-36)

①イエス様はダビデが預言したお方 (29-31, 34-35節)  →ペテロはダビデが自分自身について預言しているのではないことを強調しています。それは後に肉体をとってこの世界に来られるイエス様についてであり、このお方はダビデの子孫として王の位におつきになり、十字架の死を経験された後によみがえられ、敵を征服されるまで父なる神様の右に座っておられることを説明しています。

②イエス様はペテロ自身が目撃した 復活されたお方 (32節) →ダビデが預言した(この世界に来られた)イエス様とペテロやその他の弟子たちはより身近なところで生活しました。イエス様の偉大なわざを見、神様がどのようなお方であるかをイエス様を通して学んだのです。弟子たちに見捨てられ、十字架におかかりになったイエス様は、死に打ち勝って復活されました。ペテロたちは実際に復活されたイエス様にお目にかかったのです。

③イエス様は聖霊を注がれたお方 (33節) →よみがえられたイエス様は40日間地上で過ごされ、その後天に昇っていかれました。イエス様は死と復活を経て、すでに約束されていた聖霊なる神様を(イエス様を信じる者たちに)注いでくださいました。このペンテコステに起こったことはイエス様によるのです。

④イエス様はあなたが十字架につけたお方 (36節前半) →ペテロは説教の最後に痛烈なことばを聴衆に浴びせます。「イエスを、あなたがたは十字架につけた」と。このことばに肯定的に応答できる人がどれだけいるでしょうか。イエス様はご自分に罪があって十字架刑にされたのではありません。全人類が受けるはずの罰を身代わりに受けられたのです。一人ひとりの罪がイエス様の十字架の原因を作ったのです。その意味においてあなたもイエス様を十字架につけた一人なのです。イエス様を救い主として信ずるとは、“はい、私はイエス様を十字架につけました”と告白することです。イエス様の十字架の死と自分との関係がわかる時、あなたは救いの意味を理解します。自分がイエス様を十字架につけたことを認める(悔い改める)人は、同時にイエス様が自分のために十字架にかかってくださったと認め感謝する(信ずる)人です。

⑤イエス様は主となられキリストとなられたお方 (36節後半) →イエス様は人の策略によって殺されてしまったお方のように映ります。しかしこのことは神様のご計画であり、死なれ、また復活されたイエス様を信ずる者たちへの想像を絶する祝福となりました。神様は死と復活を経験されたイエス様がメシヤとしての責任を完全に実行され、メシヤとしての権限をお持ちになっていることを公にお認めになられました。イエス様は、このお方を信ずる者にとって救いの主であられると同時に、生活の主でもあられます。ですからクリスチャンはイエス様によって救っていただいた者としてそのことを覚えながら、このお方にお従いする生活をするのです。

まとめ:イエス様は永遠の主であられる →イエス様はこの世界においでになる1000年以上前にダビデによって預言されていたお方です。また今から約2000年前に、共に生活したペテロたちによって証言されたお方です。そして現在もクリスチャンの中に聖霊なる神様を住まわせてくださる一方で、父なる神様の前でとりなしてくださる主であられます。死とその後の永遠の刑罰に値した私たちではありましたが、神様の情け深さにより、イエス様を主とお呼びして歩むことができる恵みをいただいているのです。クリスチャンはイエス様を十字架につけただけではなく、その十字架によって救いをいただいたことを感謝し喜ぶ集団であるのです。

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