御霊の実の七つ目は、忠信/誠実です。忠信/誠実は、偽りがなく、こころがこもっているさまを意味します。聖書では、忠実・忠誠・真実などの意味も含んで使われています。今回は、神様のもっておられる誠実/忠実/真実に注目し学んでみたいと思います。

I.　神様の誠実/忠実/真実：その性質
神様の真実は、私たちの想像をはるかに超えるスケールの大きいものです。それは、深く、満ち溢れるもの、そして力強く、堅く、いつまでも続くものです。（詩篇36:5; 89:2, 8; 91:4; 119:90）

II. 神様の誠実/忠実/真実：その表現/具体化
神様はご自分の真実を覚えておられるお方です。真実の神様が行われることはすべて真実です。時には、人を悩まされることにおいても、真実をあらわされます。やがて神様の真実による統治は全面的にあらわされます。そのご性質は人々の間でほめたたえられ、証しされるのです。（詩篇33:4; 89:5; 92:2; 96:13; 98:3; 119:67, 71, 75; エレミヤ哀歌3:23）

III. 神様の誠実/忠実/真実：旧約の聖徒の証言
アブラハムの妻サラは、（高齢で子どもを出産することについての）約束をされた神様を忠実（真実）なお方であると考えました。
イサクの息子ヤコブは、（エサウから逃げていた間に祝福を加えてくださった）神様からの「まこと」を受けるには相応しくないものであることを告白しています。
モーセはイスラエルの民の前で神様の誠実さを語り、神様をほめたたえました。
ダビデは神様の真実に訴えかけ、また真実によって敵を滅ぼされることを祈りました。神様はダビデに対して真実をもって約束され誓われました。
ダビデの息子ソロモンは、神殿が完成した際に、神様が約束を実行してくださるお方であることをイスラエルの人々を祝福する中で告白し、賛美しています。
また預言者イザヤも、神様はご自分がお定めになったことを忠実に果たされたことについて語っています。
（創世記32:10; 申命記7:9; 9:5; I列王8:56; 詩篇54:5; 89:24, 33, 49; 143:1; イザヤ25:1; へブル11:11）

IV. 神様の誠実/忠実/真実：新約の教え
新約聖書においても、神様が誠実・忠実・真実であることが教えられています。
神様はアブラハムに対する祝福に関して、偽りのない約束と誓いをされました。
私たちは真実であられる神様のお取扱いにより、神様のこどもとされ、神様との交わりに入ることがゆるされました。
神様は真実な方であられるため、私たちが耐えることができない罪の試練や誘惑をお与えになるようなことはされず、むしろ脱出することができる方法を与えてくださいます。
それでも私たちは、信仰の歩みの中において罪を犯してしまう現実があります。しかし、その罪を告白するときに、神様はご自分の真実ゆえに、その罪をゆるしてきよめてくださいます。
まことなる神様は私たちの歩みを健全なものへと導くことができ、悪いものから護ることができるお方です。私たちは、このお方に自分を任せ委ねることが勧められています。
（Iコリント1:9; 10:13; Iテサロニケ5:24; IIテサロニケ3:3; へブル6:18; Iペテロ4:19; Iヨハネ1:9）

まとめ：神様の誠実さは、私たちを信頼・確信・平安へと導く
神様は、ご自分の誠実さにしたがい、罪のある者たちの救済計画をし、実行してくださいました。約束通りに救い主をこの世界にお遣わしくださり、私たちの罪の問題は解決し、神様との正しい、親しい関係が実現しました。
神様が誠実であられるため、私たちはこのお方を信じ、お頼りすることができます。またこのお方にあって確信を持つことができます。そして私たちは毎日安心して歩むことができ、死後永遠についても平安をもつことができるのです。