3月8日 イエス様は神の子

新型コロナウイルスの感染は世界的に拡大を続けています。そんな中、このことに関係するデマも広がりました。“~が不足する、~には殺菌作用がある”等の情報がネット上で拡散され、日常生活に影響を与えているものもあります。治療方法が確立されていない感染症を前にして、人々は恐れと不安の中、こういった“噂”に揺さぶられているのが現状です。

真実を知ること、そして真実に基づいて生活することは常に重要です。聖書は私たち人間が知るべき真実を常に提示し続けています。今回の箇所でイエス様は再びご自分の正体についてお語りになっています。イエス様が神様であられることを少なくとも以下の4つの証言によって確かなものとしています。(ヨハネの福音書10章31~42節)

I. イエス様ご自身による証言 (33, 36節) 
イエス様はご自分が「神の子である」ことを明言されました。

II. 父なる神様による証言 (36節) 
イエス様は、父なる神様が(罪・汚れのない)聖く特別な存在としてこの世界に遣わされたお方です。

III. みわざによる証言 (32, 38節)
イエス様による多くの奇跡のみわざはイエス様が神であることを証明しました。

IV. ヨハネによる証言 (40~42節) 
バプテスマのヨハネはイエス様の先駆けとしてイエス様について証言しました。イエス様について語ったことの中でこの時点ではまだ成就していないこと(イエス様の死や復活後の聖霊によるバプテスマ)もありましたが、多くの人々はヨハネの証言が真実であったと認めました。

ユダヤ人たちは再びイエス様を石打ちにしようとしました。(31節)この福音書にしるされているだけでこれが三回目です。(5:18; 8:59)イエス様のみわざは、父なる神様の導きのもとになされたものであり、すべて益となることです。人々の反発を受ける理由などありません。それらは父なる神様への従順であるとともに、人々への祝福となる行動であるため「良い」のです。(32節)
しかし彼らは、イエス様の奇跡のみわざよりも語っておられること(言葉)を問題視しました。
イエス様は24節にある彼らの質問(求め)に応答したに過ぎませんが、彼らはイエス様の主張を冒瀆(ぼうとく)であるとして非難しました。(33節)(レビ24:16)イエス様は「自分を神」としたのではありません。イエス様は神なのです。ご自分のことばとみわざによって神性を示しておられるのです。
34節の言葉は詩篇82:6からの引用です。この箇所では指導者(正しくない裁判官)が「神々」と呼ばれ、“神”という言葉が、まことの神様以外にも使用可能であることが証明されています。神様がほかの者を神と呼ぶのであれば、イエス様がご自分を「神の子」と呼ぶことは何の問題もないはずです。奇跡のみわざによってご自分の神性を示しておられるお方がそのように呼ばれるのに相応しいのです。
イエス様は単にご自分の主張に基づいて信ずることを人に期待しておられるのではありません。しかし、イエス様が父なる神様と同じことを行っておられる点について考慮すべきなのです。(37-38)イエス様のみわざを信じることによって、イエス様が神の子であられることを「悟り、また知る」べきなのです。しかし当時のユダヤ人の多くは残念ながら父なる神様のみわざも、子なるイエス様のみわざも認識することができませんでした。

まとめ: “イエス様は神の子である”との証言を受け入れ、告白することができる人は幸いである
真実は時に人を傷つけます。また人を混乱させ、人々を分断することさえあります。イエス様の存在、そしてイエス様の奇跡のみわざや主張は確かに、ある人々を不快させ、混乱させ、人々の間に争いを生じさせました。目の前のことのみのために生きている多くの日本人にとっては、”傷つく以前に無関心である”というのが本当でしょうか。

聖書の真実は受け入れることが難しいものでもあります。しかし、神とは唯一の存在であり創造主であること、神の視点において人は皆罪ある存在であること、イエス様が罪人の唯一の救いの方法であること、そしてイエス様に対する信仰によってのみ、人は真の永遠の幸福を経験できること、これらの聖書の証言を信じて受け入れる人は祝福へと導かれます。イエス様が神であられることの証言を個人的に信じ受け入れる人、自ら告白する人は永遠の幸いを手にするのです。

 

 

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