4月25日 私は聖書を信じる②

聖書66巻は、旧約39巻、新約27巻に分かれていますが、旧約は4部構成、新約は3部構成となっています。旧約は律法書、歴史書、詩書、預言書の4つ、新約は福音書と使徒の働き、書簡、黙示の3つです。(使徒の働きを歴史書と位置付けるのであれば4つになります。)今回も私たちが聖書を信じる理由を3つ見ていきたいと思います。(II ペテロ 1:19~21)

I. 聖書のことばは確かなもの(19節)
聖書は信頼できる:「預言のみことば」とは(直接的には)旧約聖書全体を指しています。その意味においては、聖書の記者たちは預言者と言えます。この節で、みことばは確かなもの、確実なものであると言われています。ペテロが宣言するように私たちは信頼できることばを持っているのです。
聖書は経験に勝る:ペテロたち(地上におられたイエス様と共に過ごした人たち)は、今を生きる私たちが想像することもできないような素晴らしい経験をしました。18節で言われているように、ペテロを含む3人の弟子たちは、イエス様の栄光に輝くお姿、そしてイエス様がモーセとエリヤと語り合っている場面を見る特権に与りました。しかし、ペテロはこの節でその経験よりも「さらに確かな」みことばを持っていると宣言しています。聖書のことばは、彼らが見て経験したことよりも、完全で、恒久的で、権威的であると言っているのです。聖書が語る、イエス様のご人格(イエス様がどのようなお方であられるか)、イエス様による救いのみわざ、そして再びおいでになられることについては、彼らの経験よりもすぐれた証拠であるのです。
聖書は光を与える:まことの神様を知らない人は真っ暗な中を歩いているのと同じです。しかし神様のことばは、人にまことの光を与えます。やがてイエス様が来られる時、イエス様の栄光のすべてが輝きわたり、イエス様を信じる人は必要なことすべてを知り、また理解するようになるのです。その時まで、闇を照らすともしびとして、また導き手として(聖霊とともに)聖書が与えられているのです。誤った教えに振り回されることがないよう、聖書のことばに注意を払わなければならないという警告をここでペテロは与えているのです。

II. 聖書のことばは神からのもの(20節)
前回学んだように、聖書が神のことばであることは大前提です。ですから神様がみことばの出所であることを認識した上でこれを取り扱わなければなりません。勝手にみことばを解釈する人は、神のこと(ことば)ではなくて、“自身のこと”を語る偽預言者のようです。聖書のことばは聖霊なる神様によって解釈されるべきものなのです。

III. 聖書のことばは聖霊の働きによるもの(21節)
聖書のことばは(人が記したものではありますが)人から出たものではありません。聖書の筆者たちは、時には、自身が理解していないことであれ書き記す、その務めを果たしたことでしょう。筆者として選ばれた人々は神様のことばを伝達する上での媒介(器・管)に過ぎません。彼らは(風によって動かされる帆船のように)聖霊なる神様に動かされ導かれて必要なことをすべて記したのです。しかし、彼らはロボットのように書いたのではありません。神様は各筆者の賜物や教育、そして文化的な背景をお用いになりました。そのような中で彼らは、「神様はこう言われる」と忠実に記したのです。

まとめ: 神のことばである聖書は、神の真実そのものである
神様のことばを確かなものとして受け取りましょう。自分の経験ではなく聖書のことばに信仰の土台を据えましょう。みことばの光に照らされて、確信をもって歩みましょう。そのために、みことばに目を向け、みことばを心に留め続けましょう。聖書のことばを自分の都合のよいように解釈するのではなく、聖霊なる神様の説き明かしに耳を傾けましょう。聖霊なる神様の働きによって書かれたみことばを愛し、その祝福を日々経験しましょう。

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