9月13日 ゆるしと義認の賜物

写真 2015-09-13 11 52 29パウロはピシデヤのアンテオケでの説教を閉じるにあたり聴衆に対して、今までイスラエル民族を導いてこられた神様が御子イエス様を救い主としてお送りくださったことを踏まえての適用と悔い改めの呼びかけをしています。(使徒の働き 13:38~41)

I. 与えられている罪のゆるしのメッセージ(38節) →パウロのこれまでの聴衆への呼びかけは、ユダヤ人と異邦人を意識したものでしたが (16節、26節)、ここでは「兄弟たち」としています。どのような背景を持つ人であれ、皆が知るべき重要事項であることをパウロは強調しています。
神様からの素晴らしい救いのメッセージの一つは“罪がゆるされる”というものです。私たちの側にはゆるされる方法がありません。神様に造られながら、神様に背き、神様の標準から大きく外れ、神様の前に罪人として支払いきれない負債をもつ者となってしまいました。しかし、神様が用意していくださった「この方」=御子イエス様は、私たち罪人のゆるしの方法となってくださいました。イエス様は身代わりとなって私たちすべての罪を背負い、十字架の罰を受けられました。ゆるされるはずのない私たち一人ひとりの前にゆるされる道が用意されたのです。
神様の前に罪をゆるしていただいたクリスチャンは“ゆるされていなかったら”どうなっていたかよく考えてみるべきです。神様の前に罪人であり続ける自分が自身の罪について責任をもたなければならないということ、地獄において終わることのない、痛み・苦しみ・悲しみを罰として経験するということ、それはこの世のものとは比べることができない想像を絶する恐ろしいものであるということを。

II. 与えられている義認のメッセージ (39節) →罪人の罪がゆるされ、有罪が無罪になることは、救いにおける消極面と言えますが、さらに素晴らしいことは、ゆるされるだけでなく、正しい者として扱っていただけるということです。神様の前に義と認められる(新改訳では「解放される」)ことはモーセの律法によっては実現しないことです。誰一人自身の努力によって(律法を完全に守って)神様に正しい者としてお認めいただける人はいません。誰一人律法を守ることによって、罪と罪の結果から解放されることはないのです。パウロは自身が記した書簡の中で、律法を行うことによっては義認は実現しないことを繰り返し述べています。律法は私たちが罪人であり正しいことができない無力な者であり、救い主が必要であることを教えるものです。私たちの義認は「この方」=御子イエス様によって実現することです。私たち罪人の罪を背負われ十字架で死なれたイエス様は、神様の律法の要求を完全に満たしてくださいました。イエス様のこのみわざを通して、イエス様を信ずるすべての者に、罪のゆるしとともに義認が適用され、罪と罪の結果からの解放が与えられるのです。

III. 与えられている警告のメッセージ (40~41節) →パウロは最後に警告を与えます。神様は愛と恵みによりゆるしと義認の救いの道を用意しておられますが、それを受け取るのは一人ひとりの意思によります。昔イスラエルの人々にバビロンによる侵略が警告されたように、神様の前における罪人はそのままでは滅びる運命にあることが警告されているのです。この警告には人々の救いを望まれる神様の愛があらわされています。そして同時に神様からの救いの道を拒絶し、信じない者を必ずさばかれる神様の正しさがあらわされています。

まとめ:私たちはイエス様にあって、ゆるしと義認の体験者であり証言者である →ゆるされることにおいても、義と認められることにおいても、私たちは受け身です。それは神様がイエス様において、そしてイエス様を通してなされることだからです。私たちクリスチャンは神様の救いのみわざを信仰をもって受け入れ自分のものとさせていただきました。ですからその幸いを体験した者としてこの事実を人々に伝えることができるのです。もしあなたがこの世界を造られた神様の前に、まだ罪をゆるされていないのであれば、自分が神様の前に罪人であることを告白し、自分のためにイエス様が身代わりに死んでくださったことを信じて神様からのゆるしと義認を体験してください。

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